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第4章 - セクション2

クライアント・チームとのやりとりの基本

メール・チャット・会議のマナーとAI文章サポート

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フリーランスエンジニアになったら、クライアントやチームの人とどうやってコミュニケーションをとるんですか?メールとか、チャットとか…

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そうだね、フリーランスは一人で仕事をするイメージがあるけど、実際にはクライアントやチームと頻繁にやりとりするよ。むしろ、丁寧なコミュニケーションができるかどうかが、信頼を得られるかの分かれ目になるんだ。

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でも、何て書けばいいか迷いそうです。失礼にならないか心配で…

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大丈夫。コミュニケーションには基本の型があるから、それを覚えれば自然と書けるようになるよ。今日は、メール・チャット・会議それぞれの使い分けと、相手の時間を守る文章の書き方を学ぼう。

コミュニケーションの基本は「相手の負担を減らす」

ビジネスのコミュニケーションで最も大切なのは、「相手が理解しやすく、次の行動が明確になる」ことです。フリーランスは、会社員と違って「上司が確認してくれる」「同僚がフォローしてくれる」といった環境がありません。だからこそ、クライアントやチームメンバーに対して、自分から積極的に、わかりやすく情報を伝える必要があります。

長々と説明するよりも、必要な情報をコンパクトに伝える方が、相手にとって親切です。相手の時間を奪わない配慮が、信頼関係を築く第一歩になります。

最低限押さえるべき4つのポイント

どんなコミュニケーションでも、以下の4点を意識すると、相手が困りません。

伝えるべき4つの要素
これがあれば相手は迷わない
目的
何の話なのか、何を伝えたいのかを最初に示す。「〇〇についてご相談です」「〇〇の進捗報告です」
状況
いま何が起きているのか、どこまで進んでいるのかを簡潔に説明する。背景を知らない人でも理解できるように。
期限
いつまでに返事が欲しいのか、いつまでに完了するのかを明示する。緊急度が伝わる。
次のアクション
誰が何をするのかを明確にする。「ご確認をお願いします」「Aさんにご相談ください」など。

この4点を意識すると、相手は「何について、何を判断すればいいのか」がすぐにわかります。逆に、これが抜けていると、相手は質問を返さなければならず、やりとりが増えてしまいます。

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確かに、自分が質問されたときも、この4つがあると答えやすいです。

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そうだね。相手の立場で考えると、何を書けばいいかが見えてくるよ。

ツールの使い分け:メール・チャット・会議

コミュニケーションツールは、それぞれ特性が違います。目的に応じて使い分けることで、効率的に仕事を進められます。

コミュニケーションツールの使い分け
状況に応じて最適なツールを選ぼう
メール
記録を残す・正式な連絡
契約や見積もりの送付
正式な文書として記録が残る
複数人への一斉連絡
関係者全員に同じ内容を伝える
プロジェクト開始の挨拶
初めてのやりとりは丁寧にメールで
重要な決定事項の確認
あとで見返せるように記録
チャット(Slack等)
スピード重視・軽い確認
進捗の共有
「完了しました」「確認中です」など短い報告
簡単な質問
「この仕様で合ってますか?」など即答できる内容
急ぎの連絡
エラー発生など、すぐに対応が必要なとき
日常的なやりとり
カジュアルな情報交換や雑談
会議(ZoomやGoogle Meet)
複雑な議論や認識合わせが必要なとき、文章だけでは伝わりにくい内容を話し合います。会議後は必ず議事録を残しましょう。
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なるほど、メールは正式、チャットは速さ、会議は複雑な話って感じですね。

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その理解でOKだよ。ただし、チャットでも丁寧な言葉遣いは必要だからね。カジュアルだからといって、雑な文章はNGだ。

チャットの書き方:相談・依頼の基本型

チャットは手軽に使えるぶん、文章が雑になりがちです。特に「相談」や「依頼」をするときは、相手が判断しやすいように情報を整理して伝えましょう。

ビジネスコミュニケーションでよく使われる文章構成に「PREP法」があります。これは、P(Point:結論)→ R(Reason:理由)→ E(Example:具体例)→ P(Point:結論の繰り返し)の順序で伝える方法です。最初に結論を述べることで、相手は「何の話か」がすぐにわかり、その後の説明を理解しやすくなります。

相談や依頼の場合も、この考え方を応用して、結論から先に伝え、理由や具体的な選択肢を示すと、相手が判断しやすくなります。

相談・依頼の5ステップ

相談・依頼の基本ステップ
STEP
01
結論(要件)
「〇〇についてご相談があります」と、何の話かを最初に示す。PREP法の「P(結論)」。
STEP
02
背景(理由)
なぜ相談が必要なのか、どんな状況なのかを簡潔に説明。PREP法の「R(理由)」。
STEP
03
選択肢 + 推奨案
「〇〇と△△で迷っています。パフォーマンス面で〇〇の方が優れているので、こちらで進めようと思いますがいかがでしょうか」のように、技術的な判断基準を示して提案する。
STEP
04
期限
「明日までにご意見をいただけますか?」と、いつまでに返信が欲しいかを伝える。
STEP
05
次の一手
「ご確認後、私が実装を進めます」など、返信を受けて誰が何をするかを明示。

悪い例と良い例

悪い例:丸投げ
APIについてですが、どのように実装すればよいか教えて下さい?

この文章では、何のAPIなのか、どんな実装方法を検討しているのか、いつまでに決める必要があるのかが不明です。相手は追加で質問しなければならず、負担が増えます。

良い例:型に沿った相談
【ユーザー認証APIの実装方法についてご相談】

JWT方式とセッション方式で迷っています。

JWT:スケーラビリティが高く、マイクロサービス向き
セッション:実装がシンプルで、セキュリティ管理しやすい

今回はサーバー負荷分散を想定しているため、JWT方式で進めようと思いますが、
いかがでしょうか?

明日17時までにご意見いただけると助かります。
確認後、私が実装を進めます。

結論・背景・選択肢・期限・次のアクションがすべて揃っており、相手は即座に判断できます。

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全然違いますね!良い例の方が、相手も答えやすそう。

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そうだね。「どうすればいいですか」と丸投げするのではなく、「〇〇と△△で迷っていて、技術的な理由から〇〇で進めようと思います」と伝えると、相手は判断しやすくなるんだ。

一次返信で相手を安心させる

チャットは即レス(すぐに返信)が基本と思われがちですが、実は「すぐに詳しく答える」よりも「見たことを伝える」方が大切です。すぐに詳細を返せなくても、「見ました」「確認します」といった一次返信を送ると、相手は「無視されていない」と安心します。

  • 即座に答えられないとき 「確認して、午後には返信します」と伝える
  • 調査が必要なとき 「調べますので、明日の朝までにお答えします」と期限を示す
  • 他の人に聞く必要があるとき 「〇〇さんに確認して、折り返します」と次のアクションを伝える

「既読スルー」はビジネスではNGです。すぐに回答できなくても、見たことと次のアクションを伝えましょう。

会議と議事録:決定事項を記録する

会議は、複数人で認識を合わせたり、重要な判断をしたりする場です。

フリーランスエンジニアと議事録

一般的な開発業務では、議事録はPMやディレクターが作成することが多く、エンジニアが書くケースは少ないです。ただし、マネジメント役として参画している場合クライアントから議事録作成を依頼された場合には、書く必要があります。

議事録を書かない場合でも、自分用に「決定事項」「ToDo」「期限」をメモしておくと、あとで「言った・言わない」のトラブルを防げます。

会議後に議事録を作成する場合は、「何が決まったか」「誰が何をするか」を明確に記録し、関係者全員に共有しましょう。

議事録に必ず含める4項目

議事録の基本構成
この4項目があれば、誰でも会議内容を理解できる
決定事項
何が決まったのか
誰が承認したのか
いつから適用するのか
未決事項
何がまだ決まっていないのか
誰が次に検討するのか
いつまでに決めるのか
ToDo(タスク)
誰が(担当者)
何を(タスク内容)
いつまでに(期限)
参考リンク
関連する仕様書のURL
チケット管理ツールのリンク
参考資料や議論の履歴

議事録は、会議の直後(記憶が新しいうち)に作成し、関係者全員に共有します。「誰が何をするか」が明確になっているかを確認しましょう。

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議事録って、全部書き起こすんですか?

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いや、発言をすべて書く必要はないよ。重要なのは「決定事項」「ToDo」「期限」「担当」だけ。あとで見返したときに、何が決まって、誰が何をするかがわかればOKだ。

議事録作成のコツ

  • 会議前にテンプレートを準備
    • 決定事項・未決・ToDo・参考リンクの枠を先に作っておく
  • 会議中はメモだけ取る
    • 完璧な文章にしようとせず、キーワードと結論だけメモする
  • 会議後すぐに整理
    • 記憶が新しいうちに、5W1H(誰が・何を・いつ・どこで・なぜ・どうやって)を補足
  • 24時間以内に共有
    • 遅くとも翌日には関係者に送る。早いほど認識のズレが起きにくい

議事録は「記録」であると同時に、「次のアクションの起点」でもあります。ToDoが明確になっていれば、仕事がスムーズに進みます。

AI文章サポートの活用と注意点

メールやチャットの文章作成、議事録の整理には、AIが大きく役立ちます。ただし、使いどころと注意点を理解しておきましょう。

AIが得意なこと

  • 文章の叩き台作成
    • 「〇〇について相談するメールを書いて」と指示すると、基本構成を生成してくれる
  • 言い回しの改善
    • 堅い文章を柔らかく、カジュアルな文章を丁寧にする
  • 要約と整理
    • 長い会議のメモを「決定事項・ToDo・未決」に分類してくれる
  • 敬語チェック
    • 失礼な表現がないか、ビジネスマナーに沿っているかを確認
  • 議事録の整形
    • 箇条書きメモを、読みやすい議事録形式に変換

AIを使うときの注意点

  • 事実確認は自分で
    • 日付・金額・合意内容などの事実は、AIが間違えることがあるので必ず自分で最終チェック
  • 社外秘情報は入れない
    • AIに入力した情報は学習データになる可能性があるため、機密情報や個人情報は入れない
  • そのままコピペしない
    • AIが生成した文章は、自分の言葉で調整してから送る。機械的な文章だと気づかれることもある
  • 責任は自分にある
    • AIが書いた文章でも、送った本人の責任。内容をよく確認してから送信する
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AIは便利だけど、丸投げはダメってことですね。

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そうだね。AIは「アシスタント」として使うもの。最終的な判断と責任は、自分が持つことが大切だよ。

実際の使い方(具体例)

AIを使う際は、「何を出力してほしいか」を具体的に指示することが重要です。たとえば、以下のような使い方が効果的です。

例1:メールの叩き台作成

プロンプト:
「クライアントに納期延長をお願いするメールを書いてください。
理由は、予期せぬバグ対応に時間がかかったため。
現在の納期:1月20日、希望する延長:3日間」

AIが生成した文章を確認し、自分の言葉で調整してから送ります。

例2:議事録の整理

プロンプト:
「以下のメモを、決定事項・未決事項・ToDoに分類して、
議事録形式にしてください」
(メモを貼り付け)

AIが整理してくれた内容を確認し、抜け漏れがないかチェックします。

まとめ

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今日学んだのは、コミュニケーションには「目的・状況・期限・次のアクション」の4つを入れること、メールとチャットと会議を使い分けること、相談するときは選択肢と自分の推奨案を添えること、ですね。

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議事録は「決定事項・ToDo・担当・期限」をしっかり書いて、すぐに共有することが大事だとわかりました。

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よくまとめたね。コミュニケーションは「相手の時間を守る」という意識が根底にあるんだ。必要な情報がコンパクトにまとまっていると、相手は判断しやすく、仕事がスムーズに進むよ。AIはサポート役として使いながら、自分で最終確認することを忘れずにね。

やりとりのポイント
  • 4つの要素を必ず入れる 目的・状況・期限・次のアクション
  • ツールを使い分ける メール(記録)、チャット(速度)、会議(議論)
  • 一次返信を忘れない すぐに答えられなくても「確認します」と伝える
  • 相談は丸投げしない 選択肢と自分の推奨案を添えて聞く
  • 議事録は24時間以内 決定事項・ToDo・担当・期限を明確にして共有
  • AIは最終確認 文章サポートは便利だが、事実と責任は自分で持つ

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