AI先生のロボットキャラクター
第2章 - セクション2

Webアプリ開発の全体の流れを知る

設計から公開まで、フリーランスとしてのチーム開発の基礎を学ぼう

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実際にWebアプリを作るとき、どういう流れで進めればいいんですか?

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そうだね。個別の技術を学んだ後は、それらを組み合わせてどう開発していくか、全体像を理解することが大切だよ。特に開発系エンジニアとしてフリーランスで働く場合、この流れを知っておくことで、クライアントとのやりとりやチームでの協力がスムーズになるんだ。

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チームで作るとなると、みんなバラバラに作業するんですか?

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それぞれ担当を持って進めるけど、一定のルールや流れに沿って進めることで、最終的に一つのアプリとしてまとまるんだ。今日は、Webアプリを作る基本的な流れと、各段階でどんなことをするのかを見ていこう。AIの活用ポイントも合わせて紹介するね。

Webアプリ開発の基本的な流れ

Webアプリケーションを作るプロセスは、大きく分けて以下のような段階を踏みます。プロジェクトの規模や開発手法によって詳細は異なりますが、基本的な構造は同じです。

Webアプリ開発の5つのステップ
企画・要件定義
何を作るか、どんな機能が必要かを決める段階です。クライアントの要望を整理し、プロジェクトのゴールを明確にします。
設計
画面構成、データ構造、システム全体の構成を設計します。コードを書く前に全体像を描く重要な工程です。
開発
実際にコードを書き、機能を実装していく段階です。フロントエンドとバックエンドの開発を並行して進めます。
テスト
動作確認とバグの修正を行います。様々なパターンでテストし、品質を担保する工程です。
公開・運用
本番環境へリリースし、継続的に改善していく段階です。ユーザーからのフィードバックをもとに、サービスを育てます。

この流れは、どんなに小さなプロジェクトでも、大規模なシステムでも基本的には同じです。ただし、実際の開発では一直線に進むのではなく、各段階を行き来しながら進めることが多いです。

開発手法について

開発の進め方には大きく分けて2つのアプローチがあります。

  • ウォーターフォール型
    • 各工程を順番に進めていく方法です。要件定義→設計→開発→テスト→リリースと、段階を踏んで進みます。変更が少ないプロジェクトや、大規模なシステム開発に向いています。
  • アジャイル型
    • 小さな単位で「計画→開発→テスト」を繰り返し、少しずつ機能を追加していく方法です。要件が変わりやすいプロジェクトや、スタートアップの開発に向いています。

フリーランスとして働く場合、どちらの開発手法で進めるかは、プロジェクトやチームによって異なります。両方の特徴を理解しておくことが大切です。

フリーランスが実際に関わる範囲

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全体の流れは分かりましたけど、フリーランスとして働く場合、全部の工程に関わるんですか?

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実はね、開発系エンジニアとしてフリーランス案件に参加する場合、開発途中から参加することがほとんどなんだ。特に多いのは、設計の一部から開発・テストまでを担当するパターンだよ。ディレクターやプロジェクトマネージャーなど、管理系のフリーランス案件もあるけど、ここでは開発を担当するケースに絞って説明するね。

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じゃあ、企画とか要件定義の段階から関わることは少ないんですね?

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そういうこと。企画・要件定義は、クライアント企業の社内で決まっていることが多い。フリーランスは、「何を作るか」が決まった後、「どう作るか」の段階から参加するのが一般的なんだ。

フリーランスエンジニアが関わる典型的な範囲

  • 企画・要件定義 ほとんど関わらない。クライアント企業が社内で決定済みのことが多い(プロジェクト管理する前提で案件に参画しているなら関わる)
  • 外部設計 関わる機会は少ない。システム全体の構成は決まっていることが多い
  • 内部設計 ここから参加することが多い。画面設計やデータベース設計を担当
  • 開発 最も頻繁に関わる部分。フロントエンドまたはバックエンドの実装を担当
  • テスト 自分が実装した機能のテストを担当。単体テスト〜結合テストまで
  • 公開・運用 初期リリースまでは関わるが、長期運用は別の体制になることが多い
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ということは、全体の流れを理解していても、実際に経験できるのは一部だけなんですね。

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フリーランスの案件ではそうなんだ。だからこそ、後で説明する個人開発が重要になってくる。自分でアプリを作れば、企画から運用まで全工程を経験できるからね。

それでは、各工程の内容を詳しく見ていきましょう。フリーランスとしてどう関わることが多いかも合わせて解説します。

企画・要件定義:何を作るかを決める

プロジェクトの最初のステップは、何を作るかを明確にすることです。この段階では、クライアントや関係者と話し合い、アプリに必要な機能やターゲットユーザー、解決したい課題を整理します。

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これって、いわゆる「打ち合わせ」の段階ですよね?

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そうだね。ただ先程も触れたようにフリーランスとしてこの段階から関わることは少ないんだ。多くの場合、クライアント企業が社内で要件を固めてから、開発を依頼してくるからね。

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じゃあ、この段階について学ぶ必要はないんですか?

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いや、そんなことはないよ。全体の流れを理解していないと、途中から参加したときに「なぜこの機能が必要なのか」が分からなくなってしまう。それに、将来的に自分で事業を始めたり、コンサルティングをする際には必須の知識になるからね。

この段階で決めること

  • 目的とゴール このアプリで何を実現したいのか、どんな問題を解決するのか
  • ターゲットユーザー 誰が使うアプリなのか、どんな人を想定しているか
  • 主要機能 必須の機能と、あると嬉しい機能の優先順位
  • 制約条件 予算、納期、技術的な制限などの前提条件

この段階でAIを活用すると、要望の整理やアイデアの具体化がスムーズになります。例えば、ChatGPTやClaudeに「こんなアプリを作りたい」と相談すると、必要な機能のリストアップや、似たサービスの事例を提示してくれます。

AI活用のポイント

「ECサイトで中古の本を売買できるサービスを作りたい。必要な機能をリストアップしてください」のように具体的に聞くと、ユーザー登録、商品登録、検索、決済、レビュー機能など、必要な要素を漏れなく提案してくれます。

設計:どう作るかを決める

要件が決まったら、次はどう作るかを設計します。この段階では、画面のレイアウト、データの構造、システム全体の構成などを考えます。

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プログラムを書く前に、設計図みたいなものを作るんですね。

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まさにそうだね。建物を建てる前に設計図を描くのと同じように、コードを書く前に全体像を描くことで、無駄な手戻りを減らせるんだ。

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フリーランスは、この設計の部分から参加することが多いんですか?

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設計にも外部設計内部設計があって、フリーランスが関わるのは主に内部設計かな。外部設計はシステム全体の構成を決める大きな設計で、これはクライアント側やプロジェクトリーダーが行うことが多い。開発系のフリーランスは、その枠組みの中で具体的な画面やデータベースの設計を担当することが多いんだよ。

設計で作るもの

設計は大きく外部設計(システム全体の構成や画面・操作に関する設計)と内部設計(具体的な実装の設計)に分かれます。開発系エンジニアとしてのフリーランスは、主に内部設計を担当することが多いです。

設計の2つの段階
外部設計と内部設計の違い
外部設計
全体の構成・仕様を決める
システム構成設計
技術選定、インフラ構成、全体アーキテクチャを決定
画面設計(UI設計)
画面構成、操作フロー、ユーザー体験を設計
主な担当者
プロジェクトリーダー、デザイナー、ディレクター
フリーランス: レビュー・助言が中心
(小規模・フロントエンド案件では担当も)
内部設計
実装の詳細を決める
データ設計
テーブル構造、カラム定義、リレーション設計
詳細設計
クラス設計、API仕様、処理フローの詳細
主な担当者
開発エンジニア(フロント/バックエンド)
フリーランスが最も関わる部分
外部設計
内部設計
開発
段階的に詳細化していく流れ

外部設計:システム全体の構成と仕様

外部設計では、システム全体の枠組みや、ユーザーから見える部分の仕様を決めます。

システム全体の構成等は主にプロジェクトリーダーやデザイナーが担当し、フリーランスエンジニアは既に決まった方針の中で作業することが多いです。

ただ小規模案件や特にフロントエンドエンジニアとして参画する場合は、画面設計から任されることも珍しくありません。

  • システム構成設計
    • フロントエンド、バックエンド、データベース、外部サービスなど、システム全体をどう構成するかを決めます。どんな技術を使うか、サーバーはどこに置くかなども、この段階で検討します。
  • 画面設計(UI設計)
    • どんな画面が必要で、各画面にどんな要素を配置するかを決めます。ワイヤーフレームと呼ばれる簡単なスケッチを描くことが多いです。

      FigmaやAdobe XDなどのデザインツールを使うこともありますし、紙とペンで簡単にスケッチすることもあります。最近では、AIを使って画面のモックアップを自動生成することもできます。

内部設計:実装の詳細を決める

内部設計では、外部設計で決まった仕様をどう実装するか、具体的な設計を行います。この段階から開発系フリーランスが積極的に関わることが多く、技術的な知識と経験が求められます。

  • データ設計(DB設計)
    • どんなデータを扱い、それをどう保存するかを決めます。例えば、ユーザー情報、商品情報、注文履歴など、必要なデータの種類とその関係性を整理します。
  • 詳細設計
    • クラス設計、API仕様、処理フローなど、実際のコードを書く前の最終的な設計を行います。どのような関数やメソッドが必要か、データの流れはどうなるかなど、開発者が実装に移れるレベルまで詳細化します。

この設計があることで、チーム内で実装方針が統一され、効率的に開発を進めることができます。

開発:実際にコードを書く

設計が終わったら、いよいよ開発段階に入ります。この段階では、設計書をもとに実際のコードを書き、機能を実装していきます。

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この段階が一番時間がかかりそうですね。

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そうだね。開発はプロジェクト全体の中で最も時間を使う工程だよ。でも最近は、AIがコードの記述をサポートしてくれるから、以前よりずっと効率的に開発できるようになってきているんだ。

フロントエンドとバックエンドの開発

Webアプリ開発は、大きくフロントエンド(ユーザーが見る画面側)とバックエンド(サーバー側の処理)に分かれます。

フロントエンド開発

HTML、CSS、JavaScriptを使って、ユーザーが実際に操作する画面を作ります。デザイン通りに見た目を整え、ボタンをクリックしたときの動作などを実装します。

最近では、React、Vue.js、Angularなどのフレームワークを使うことが多く、より効率的に複雑な画面を構築できます。フリーランスとして「フロントエンドエンジニア」として参画する場合、この部分を専門的に担当します。

バックエンド開発

データベースへの保存や取得、ログイン認証、外部APIとの連携など、画面からは見えない処理を実装します。

Python(Django、Flask)、JavaScript(Node.js)、Ruby(Ruby on Rails)、PHP(Laravel)など、様々な言語とフレームワークが使われます。「バックエンドエンジニア」として参画する場合、サーバー側のロジックとデータ処理を担当します。

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フロントエンドとバックエンド、両方できないとダメなんですか?

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いや、どちらか一方を専門にする人も多いよ。ただ、両方の基礎を理解していると、チームでの連携がスムーズになるし、個人開発では両方必要になるから、基本は押さえておくといいね。

コード管理とバージョン管理

チームで開発する際は、Gitというツールを使ってコードを管理します。複数人が同時に作業しても、変更履歴を追跡でき、必要なら過去の状態に戻すこともできます。

GitHubやGitLabといったサービスを使うと、チームでコードを共有し、レビューし合いながら開発を進められます。フリーランスの案件では、Gitの基本操作(clone、add、commit、push、pull、merge)は必須スキルです。

開発環境のセットアップ

開発を始める前に、必要なツールや環境を整えます。

  • エディタ/IDE VS Code、IntelliJ IDEA、WebStormなど、コードを書くためのツール
  • ローカル開発環境 自分のパソコンで動作確認できる環境(XAMPP、Docker、仮想環境など)
  • パッケージマネージャー npm、yarn、pipなど、必要なライブラリを管理するツール
  • デバッグツール ブラウザの開発者ツール、ログ出力など、問題を見つけるための道具

フリーランスとして案件に参画する際は、クライアントの開発環境に合わせるため、セットアップ手順書に従って環境を構築することが多いです。

AI活用のポイント

GitHub CopilotやCursor、Windsurf Editorなどのコーディング支援AIを使うと、コードの自動補完やバグ修正の提案を受けながら開発できます。「ユーザー登録機能を実装したい」と伝えれば、必要なコードを提案してくれます。

テスト:動作確認とバグ修正

コードを書いたら、それが正しく動くかを確認する必要があります。この段階では、様々なテストを行い、問題があれば修正します。

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テストって、自分で動かして確認するだけですか?

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手動で確認することもあるけど、プログラムで自動的にテストする方法もあるんだ。開発系エンジニアとしてフリーランス案件に参画する場合、自分が実装した機能のテストは必ず担当するよ。基本的に「動くコード」と「テストコード」をセットで納品するのがプロの仕事なんだ。

テストの種類と範囲

  • 単体テスト(ユニットテスト)
    • 個別の関数やメソッドが正しく動くかを確認します。開発者が必ず書くべきテストです。
  • 結合テスト(インテグレーションテスト)
    • 複数の機能を組み合わせたときに正しく動くかを確認します。
  • システムテスト
    • システム全体が要件通りに動くかを確認します。QAチームが担当することもあります。
  • 受入テスト
    • クライアントや実際のユーザーに使ってもらい、期待通りかを確認します。

フリーランスとして参画する場合、単体テスト〜結合テストの範囲を担当することがほとんどです。

手動テストと自動テスト

テストには、実際に画面を操作する手動テストと、プログラムで自動化する自動テストがあります。

手動テストはUIの見た目や操作性など、人間の判断が必要な部分を確認します。一方、自動テストはテストコードを書くことで、ボタン一つで何百ものテストケースを数秒で実行できます。

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自動テストって、コードを書く手間がかかりそうですね。

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最初は時間がかかるけど、長期的に見ると大きな時間節約になるんだ。コードを修正したときに、すぐに全体のテストを実行できるから、バグの見落としを防げる。特にチーム開発では必須のスキルだよ。

よく使うテストツール

実際の開発では、以下のようなテストツールを使います。

  • Jest / Vitest JavaScriptの単体テストフレームワーク
  • Cypress / Playwright ブラウザ上での動作を自動テスト
  • pytest Pythonのテストフレームワーク
  • Postman API通信のテスト

テストで見つかったバグは、優先度をつけて修正していきます。重大な問題から順に対応し、納期とのバランスを見ながら進めます。

AI活用のポイント

AIにコードを渡して「このコードのテストケースを作成してください」と依頼すると、想定される入力パターンと期待される出力を含むテストコードを生成してくれます。バグの原因特定やエッジケースの発見にも活用できます。

公開・運用:世界に届ける

テストが完了したら、いよいよアプリを本番環境に公開します。しかし、公開して終わりではありません。運用段階では、ユーザーからのフィードバックを受けて改善を続けます。

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公開した後も、ずっとメンテナンスが必要なんですね。

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そうだよ。むしろ公開してからが本当のスタートとも言える。ユーザーの声を聞いて、新機能を追加したり、パフォーマンスを改善したりしながら、より良いサービスに育てていくんだ。

公開と運用の流れ

  • デプロイ準備
    • サーバー環境の構築、ドメインの設定、SSL証明書の取得など
  • 本番リリース
    • テスト環境から本番環境へコードを移行
  • 監視
    • アプリの動作状況、エラー、パフォーマンスを常に確認
  • 保守
    • バグ修正、セキュリティアップデート、機能追加などの継続的な改善

継続的な改善サイクル

アプリを公開した後は、公開→監視・分析→フィードバック→改善という4つのステップを繰り返しながら、サービスを成長させていきます。

ユーザーの利用状況を分析し、問題点を発見したら改善し、再びリリースする。このサイクルを回し続けることで、より良いサービスへと進化していくのです。

1
公開
サービスをリリースし、
ユーザーに提供する
2
監視・分析
データを収集し、
動作状況を分析する
継続的な
改善サイクル
4
改善
課題を解決し、
次のサイクルへ繋げる
3
フィードバック
ユーザーの声を聞き、
課題を把握する
このサイクルを繰り返してサービスを成長させる

個人開発で全工程を経験する重要性

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フリーランスの案件では一部の工程しか経験できないって話でしたけど、全体を理解するにはどうすればいいんですか?

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個人開発をすることだよ。自分で小さなアプリを作れば、企画から運用まで全工程を経験できる。これがスキル習得には一番効果的なんだ。

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でも、何を作ればいいか分からないです…

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最初は本当に小さなものでいいんだ。例えば、ToDoリストアプリやメモ帳アプリ、簡単な家計簿アプリなど。大事なのは、「企画→設計→開発→公開」の一連の流れを自分で体験することなんだよ。

個人開発で学べること

個人開発では、フリーランスの案件では経験しにくい部分を補うことができます。

  • 企画力 自分でアプリのコンセプトを考え、必要な機能を洗い出す経験
  • 設計力 外部設計から内部設計まで、全体の構成を自分で決める経験
  • 問題解決力 誰も答えを教えてくれない環境で、自分で調べて解決する力
  • 完走力 企画から公開まで、最後までやり遂げる力
  • ポートフォリオ 自分のスキルを証明する作品として、営業活動に活用できる
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確かに、案件では途中から入って途中で抜けることが多そうですもんね。

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そうなんだ。だから、最初から最後まで自分で作り上げる経験は、とても貴重なんだよ。それに、個人開発なら失敗しても誰にも迷惑をかけないから、思い切ってチャレンジできるよね。

最初の個人開発プロジェクトの始め方

個人開発を始めるときは、以下のステップで進めると良いでしょう。

  • テーマを決める
    • 自分が日常的に使いたいと思うものを選ぶ。学習用なら、ToDoリスト、天気アプリ、簡単なブログなどがおすすめ
  • 紙に書き出す
    • 必要な機能を箇条書きにする。画面の構成も簡単にスケッチしてみる
  • 技術を選ぶ
    • 学びたい技術と、自分の現在のスキルレベルに合った技術を組み合わせる
  • 小さく始める
    • 最初は最小限の機能だけで動くものを作る。後から機能追加していけばいい
  • 公開する
    • GitHub Pagesやネットlifyなど、無料で使えるサービスで公開してみる
AI活用のポイント

「初心者向けの個人開発プロジェクトのアイデアを5つ提案してください。それぞれ必要な技術と難易度も教えてください」とAIに聞けば、自分のレベルに合ったプロジェクト候補を提案してくれます。企画の壁打ち相手としても優秀です。

チーム開発で大切なこと

フリーランスとして働く場合でも、多くのプロジェクトではチームの一員として開発に参加します。個人開発とは違い、他のメンバーと協力しながら進める必要があります。

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チームで働くって、技術だけじゃなくて、コミュニケーション力も大事そうですね。

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その通り。特にフリーランスの場合、様々なクライアントやチームと仕事をするから、コミュニケーション力はとても重要なスキルなんだ。

チーム開発で意識すべきポイント

  • コミュニケーション 進捗報告、質問、問題の共有など、適切なタイミングで適切な相手に情報を伝える
  • コードレビュー お互いのコードをレビューし合うことで、バグの早期発見やコード品質の向上につながる
  • ドキュメント作成 設計書や仕様書、コメントなど、必要な情報を残して、チーム内での情報共有をスムーズにする
  • バージョン管理 GitやGitHubを使って、複数人での開発を効率的に進める

個人開発で基礎を固め、チーム開発で協働スキルを磨く。この両方を経験することで、フリーランスとして活躍できる実力が身についていきます。

どうやってスキルを身につけるか

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開発の流れは分かりましたけど、じゃあ実際にどうやって勉強すればいいんですか?

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いい質問だね。この章では、フリーランスとして必要なスキルを身につけるための様々な方法を紹介していくよ。まずは全体像を理解しよう。

まずは興味のある分野を見つけよう

開発の流れを理解したら、次は自分がどの分野を学びたいかを考えることが大切です。

前のレッスンで学んだように、エンジニアの世界には大きく分けて以下の分野があります。

  • フロントエンド開発 ユーザーが見る画面を作る。HTML、CSS、JavaScriptを使って、美しく使いやすい画面を実装
  • バックエンド開発 サーバー側の処理を担当。データベース、API、認証など、画面から見えない部分を実装
  • AI・データ分析 機械学習やデータ分析を活用して、インテリジェントな機能を実装
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最初から全部学ばないとダメなんですか?

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いや、最初は一つの分野に集中することをおすすめするよ。例えば、「まずはフロントエンドをしっかり学ぶ」というように。基礎が固まってから、他の分野に広げていく方が効率的なんだ。

学習方法は大きく3つ

興味のある分野が見つかったら、次は学習方法を選びます。大きく分けて3つのアプローチがあります。

  • AI活用による効率的な学習
    • ChatGPT、Claude、Geminiなど学習支援AIを活用し、分からないことをその場で解決しながら学ぶ方法
  • オンライン学習とコミュニティ
    • 学習サイトや動画、コミュニティを活用して、自分のペースで学びながら仲間とつながる方法
  • スクールで学ぶ
    • 独学が難しい場合、プロの講師に教わりながら体系的に学ぶ方法
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どれが一番いいんですか?

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人によって向き不向きがあるから、「これが絶対!」というものはないんだ。大事なのは、技術を学ぶだけでなく、考える力も育てること。次のレッスンから、それぞれの方法を詳しく見ていこう。

この章で学ぶこと

この章では、以下の順番で学習方法を解説していきます。

  • フロントエンド開発の学習方法
    • HTML、CSS、JavaScript、フレームワークの効率的な学び方
  • バックエンド開発の学習方法
    • サーバーサイド言語、データベース、APIの効率的な学び方
  • AI・データ分析の学習方法
    • Python、機械学習、データ分析の効率的な学び方
  • AIを使った効率的な学び方
    • ChatGPT、Claude、Geminiなどを活用した学習支援の具体的な方法
  • オンライン学習サイトとコミュニティ
    • 学習サイト、動画、コミュニティの活用方法と続け方のコツ
  • 独学が難しいならスクールで学ぶ
    • スクールに向いている人の特徴と、選び方・通い方のポイント
  • 「つくる」だけじゃない!考える力を育てよう
    • なぜ動くのかを理解し、問題を発見する思考法
学習は段階的に進めよう

最初から完璧を目指す必要はありません。まずは興味のある分野を一つ選んで、基礎から始めましょう。次のレッスンからは、各分野の具体的な学習方法と、AI時代ならではの効率的な学び方を詳しく解説していきます。

まとめ

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Webアプリを作る全体の流れと、スキルの身につけ方が分かりました!

AI先生のアイコン

そうだね。最初は複雑に感じるかもしれないけど、一つひとつのステップを理解して、小さなプロジェクトから経験を積んでいけば、自然と全体の流れが身についてくるよ。

女子生徒のアイコン

フリーランスとして働くには、個人開発で全工程を経験することが大事なんですね。

AI先生のアイコン

その通り。案件では一部の工程しか経験できないことが多いから、個人開発で補うことがとても重要なんだ。そして、AIを効果的に活用すれば、学習スピードを何倍にも高められるよ。ただし、AIはあくまで道具だから、最終的な判断や責任は自分が持つことを忘れないようにね。

Webアプリ開発の流れのポイント
  • 5つの基本ステップ 企画・要件定義→設計→開発→テスト→公開・運用という流れを理解する
  • フリーランスの関わり方 内部設計〜開発・テストを担当することが多く、企画や外部設計にはほとんど関わらない
  • 個人開発の重要性 全工程を経験できる唯一の機会。小さく始めて完成させることを優先
  • 外部設計と内部設計 システム全体の構成を決める外部設計と、実装の詳細を決める内部設計の違いを把握
  • フロントエンドとバックエンド 画面側の開発と、サーバー側の開発の役割分担を理解
  • テストの重要性 動くコードとテストコードをセットで納品するのがプロの仕事
  • 継続的改善 公開後も監視・分析→フィードバック→改善のサイクルを回し続ける
  • チーム開発スキル コミュニケーション、コードレビュー、ドキュメント作成、バージョン管理が重要
  • 学習方法は次のレッスンで AI活用、オンライン学習、スクールなど具体的な学び方はこれから解説

次のレッスンでは、AIを使った効率的な学習方法を詳しく学んでいきます。

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