スクールに向いている人・向いていない人
プログラミングスクールは万能ではありません。自分の学習スタイルや状況に合っているかを見極めることが大切です。
スクールが向いている人の特徴
スクールが向いていない人の特徴
一方で、以下のような人は独学の方が合っている可能性があります。
- 自分のペースで学びたい
- カリキュラムに縛られず、興味のある分野を自由に深掘りしたい
- 費用を抑えたい
- スクールは高額なので、まずは無料教材やコミュニティで試したい
- すでに基礎がある
- プログラミング経験があり、特定の技術を深めたいだけ
- 時間の制約が厳しい
- 仕事や家庭の都合で、決まったスケジュールに合わせるのが難しい
- AIツールの使い方に慣れている
- ChatGPTなどのAIを使いこなせば、独学でも効率的に学べる
スクール選びの5つのポイント
プログラミングスクールは数多くありますが、以下の5つの観点で比較すると選びやすくなります。
主要プログラミングスクールの特徴比較
代表的なプログラミングスクールの特徴を整理しました。それぞれの強みを理解して、自分に合ったスクールを選びましょう。
オンライン完結型スクール
TECH CAMP(テックキャンプ)
- 短期集中の学習スタイル
- 10週間で未経験からエンジニア転職を目指すカリキュラム。専属ライフコーチが学習をサポート
- 充実した転職サポート
- キャリアアドバイザーによる求人紹介、面接対策、企業紹介などの手厚い支援
- 全額返金保証あり
- 学習開始から14日以内なら無条件返金、転職できなかった場合の返金制度も用意(条件あり)
TECH CAMPは、短期間で集中的に学びたい人、転職サポートを重視する人に向いています。ライフコーチ制度で挫折しにくい環境が整っており、学習スタイルに応じた複数のプランが用意されています。
DMM WEBCAMP
- 現役エンジニアのメンター
- 週2回のメンタリングで学習の方向性を確認。実務経験豊富なメンターから学べる
- チーム開発経験
- 受講者同士でチームを組んで開発。実務に近い経験が積める
- 専門実践教育訓練給付金対象
- 条件を満たせば給付金を受給可能。実質負担を大幅に軽減できる
DMM WEBCAMPは、チーム開発を経験したい人、給付金を活用したい人におすすめです。専門実践教育訓練給付金を活用することで、実質負担を大幅に抑えられるコースもあります。
侍エンジニア
- 完全マンツーマン指導
- 現役エンジニアが専属で指導。自分のペースで学習できる
- オーダーメイドカリキュラム
- 目標に応じてカリキュラムをカスタマイズ。学びたい技術を集中的に習得
- オリジナルサービス開発
- 実際にサービスを作りながら学習。ポートフォリオとして活用可能
侍エンジニアは、マンツーマンで丁寧に教わりたい人、オリジナルサービスを作りたい人に最適です。受講期間に応じた複数のプランがあり、比較的柔軟に選択できます。
TechAcademy(テックアカデミー)
- 豊富なコース選択
- Web開発、アプリ開発、AI・データサイエンスなど30以上のコースから選択可能
- 週2回のメンタリング
- ビデオチャットで現役エンジニアに相談。チャットサポートは15時〜23時
- 先割キャンペーン
- 早期申込で受講料が割引になるキャンペーンを定期的に実施
TechAcademyは、幅広い技術を学びたい人、自分のペースで進めたい人に向いています。コスパの良さも魅力で、受講期間に応じた複数のプランから選択できます。
通学型・ハイブリッド型スクール
テックブースト
- オーダーメイドカリキュラム
- 目標に応じて学習内容をカスタマイズ。現役エンジニアがメンターとしてサポート
- 通学とオンラインを選択可能
- 渋谷の教室で学ぶことも、完全オンラインで学ぶことも可能
- キャリアサポートが充実
- 運営会社が人材紹介事業も展開しており、転職支援が手厚い
テックブーストは、通学とオンラインを併用したい人、キャリアサポートを重視する人におすすめです。月額制のプランで、学習期間に応じて柔軟に調整できます。
RUNTEQ(ランテック)
- 実務レベルの課題
- 現場で求められるレベルの課題に取り組む。Web系開発企業への就職に強い
- 自走力を重視
- 答えをすぐに教えるのではなく、自分で調べて解決する力を育てる方針
- 卒業生コミュニティ
- 卒業後もコミュニティに参加でき、情報交換や勉強会に参加可能
RUNTEQは、実務レベルのスキルを身につけたい人、自走力を鍛えたい人に最適です。長期的な学習プランで、じっくりとスキルを習得できます。
スクールを最大限活用するコツ
スクールに入っただけでは成長できません。主体的に学ぶ姿勢が成功の鍵です。
受け身にならない学習姿勢
課題をこなすだけで満足
理解せずに暗記に走る
わからないまま放置
次々進んで定着しない
自分なりのアレンジを加える
仕組みを理解するまで調べる
メンターを最大限活用する
記事にまとめて定着させる
AIツールとスクールの併用
スクールで学びながら、AIツールも活用することで学習効率が大幅に向上します。
- コード理解の補助
- ChatGPTに「このコードの動きを初心者にもわかるように説明して」と質問
- エラー解決のヒント
- エラーメッセージをAIに貼り付けて原因を探り、メンターに質問する際の準備
- 復習と知識の定着
- 学んだ内容をAIと対話形式で振り返り、理解を深める
- 追加課題の生成
- 「〇〇の概念を練習できる課題を3つ作って」とAIに依頼し、自主練習
ただし、AIに頼りすぎるのは禁物です。まず自分で考える → AIでヒントを得る → メンターに確認するという流れを意識しましょう。
スクール以外の選択肢も知っておこう
プログラミングスクールは有効な手段ですが、唯一の選択肢ではありません。状況に応じて以下の方法も検討してみましょう。
無料・低価格の学習リソース
- Progate・ドットインストール 基礎を固めるには十分な内容。まずは無料範囲で試してみる
- YouTube・Udemy 動画で学びたい人向け。特定の技術を集中的に学習できる
- 技術書と公式ドキュメント 深く理解したい人向け。無料で最新情報にアクセス可能
- コミュニティ・勉強会 Qiita、connpassなどで情報収集と人脈形成
ハイブリッド学習のすすめ
「独学 + スクールの単発講座」「独学 + メンタリングサービス」など、組み合わせることでコストを抑えつつ効果的に学べます。
まとめ
- 自分に合った方法を選ぶ 独学が向いているか、サポートが必要か、正直に自己分析しよう
- 目標を明確にする 転職・スキルアップ・副業など、ゴールに応じてスクールを選ぶ
- 無料体験・説明会を活用 複数のスクールを比較して、納得してから決める
- 受け身にならない カリキュラムをこなすだけでなく、自分で考え、調べ、応用する
- AIとスクールを併用 それぞれの強みを活かし、学習効率を最大化する
- 完璧を求めない まずは始めてみる。途中で方向転換してもいい
次の章では、実際に仕事を始めるための準備について学んでいきましょう。