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第3章 - セクション2

リストの基本

箇条書き(ul)と番号付きリスト(ol)の使い方と使い分け

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Webページで箇条書きをしたいんですが、どうすればいいんですか?Wordでよく見る「・」みたいなリストを作りたくて。

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Webページでリストを作るときは、HTMLの専用タグを使うんだ。箇条書きなら<ul>(unordered list)、番号付きなら<ol>(ordered list)を使うよ。

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なんでWordみたいに「・」を直接書いちゃダメなんですか?

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実は、直接「・」を書くよりもずっと便利なんだ。HTMLのリストタグを使うと、ブラウザが自動的に美しいリストを表示してくれるし、後からスタイルも簡単に変更できる。何より、検索エンジンにも「これはリストです」と正確に伝えられるんだよ。

箇条書きリスト(ul)の基本

HTMLで箇条書きリストを作るには、<ul>(unordered list)タグを使用します。このタグは、順序に関係なく項目を整理したい場合に使用します。

ulタグの基本構造
<ul>
  <li>項目1</li>
  <li>項目2</li>
  <li>項目3</li>
</ul>
<ul> タグ
箇条書きリスト全体を
囲む親要素
<li> タグ
各リスト項目を
示す子要素
自動装飾
ブラウザが「・」マークを
自動追加

基本構造のポイント

  • <ul>タグ “Unordered List”の略で、箇条書きリスト全体を囲む親要素
  • <li>タグ “List Item”の略で、各項目を囲む子要素(必ず<ul>内に配置)
  • 自動装飾 ブラウザが「・」(ビュレット)を自動的に表示
  • 入れ子可能 <li>の中に新しい<ul>を入れて階層構造も作成可能

箇条書きリストを試してみよう

以下のエディターで箇条書きリストの基本的な書き方を試してみてください。

  • 文言を変えたり、<li>タグを追加・削除してみると、リストの構造がより理解しやすくなります。
HTMLコード:
プレビュー:
ulタグの拡張性:その他の活用方法

<ul>タグの基本は<li>要素を並べることですが、実は他にも様々な使い方や組み合わせが可能です。

<ul>
  <li>基本的な項目</li>
  <li>
    <strong>強調したい項目</strong>
  </li>
  <li>
    <a href="#">リンクも含められます</a>
  </li>
</ul>
拡張機能説明
入れ子リスト<ul>の中に別の<ul>を入れて階層構造を作成
HTMLタグの併用<strong><a>などのタグと組み合わせて表現力向上
CSSスタイリングマーカーの種類や色、配置などを自由にカスタマイズ
JavaScript連携動的にリスト項目を追加・削除する機能を実装

これらの応用テクニックは後の章で詳しく学習します。まずは基本的な<ul><li>の組み合わせをしっかり覚えましょう。

番号付きリスト(ol)の基本

手順やランキングなど、順序が重要な情報にはordered list<ol>)を使います。ブラウザが自動的に番号を振ってくれるため、項目の追加や削除が簡単です。

olタグの基本構造
<ol>
  <li>項目1</li>
  <li>項目2</li>
  <li>項目3</li>
</ol>
<ol> タグ
順序付きリスト全体を
囲む親要素
<li> タグ
各リスト項目を
示す子要素
自動番号
ブラウザが1, 2, 3...
と番号を自動付与

olタグの基本構造のポイント

  • <ol>タグ 順序付きリスト全体を囲む親要素で、番号付きリストであることを宣言
  • <li>タグ 各項目を示す子要素(ulタグと共通の要素)
  • 自動番号振り ブラウザが1, 2, 3…と自動で番号付け
  • 番号管理不要 項目を追加・削除しても番号が自動調整

番号付きリストを試してみよう

以下のエディターで順序付きリストの基本的な書き方を試してみてください。

  • 文言を変えたり、<li>タグの順番を入れ替えたりしてみると、リストの構造がより理解しやすくなります。
HTMLコード:
プレビュー:
olタグの拡張性:番号の種類と開始番号

<ol>タグの基本は1, 2, 3…の数字ですが、実は他にも様々な「属性」を追加して、番号の表示方法をカスタマイズできます。

<ol type="A" start="3">
  <li>項目C</li>
  <li>項目D</li>
  <li>項目E</li>
</ol>
属性説明
type番号の種類を指定(1, A, a, I, i)
start開始番号を設定
reversed番号を逆順(降順)で表示

これらの応用テクニックも覚えておくと便利です。まずは基本的な<ol><li>の組み合わせをしっかり身につけましょう。

リストの使い分け

HTMLの<ul><ol>は見た目だけでなく、情報の意味と構造を表現する重要な役割を担っています。

以下の具体例を参考に、どちらのリストタイプが適切かを判断してみましょう。

ul(箇条書き)
買い物リスト
  • 牛乳
  • パン
  • りんご
使用場面:順序が重要でない項目の列挙
ol(番号付き)
料理の手順
  1. 野菜を洗う
  2. 野菜を切る
  3. フライパンで炒める
  4. 調味料を加える
使用場面:手順やランキングなど順序が重要

使い分けの基準とメリット

  • ulを使う場面 商品の特徴、メンバーリスト、お知らせなど順序に意味がない情報
  • olを使う場面 作業手順、ランキング、チュートリアルなど順序が重要な情報
  • ユーザビリティの向上 読者が情報の性質を直感的に理解できる
  • アクセシビリティの確保 スクリーンリーダーがリストの種類を正確に読み上げ
  • SEO効果 検索エンジンがコンテンツの構造を適切に解釈
  • 保守性の向上 後からCSSでスタイルを変更する際の柔軟性

アクセシビリティとベストプラクティス

リストは意味と構造を支える重要な要素です。見た目だけを合わせるために無理に<div><span>で代用したり、手動で「1. 」「・」を打つのは避けましょう。

  • ネストは浅く 2〜3階層までを目安にし、それ以上は別セクション化や表現方法の再検討
  • 一貫した項目形<li>の書き始めは文型・語尾をそろえると読みやすい
  • 説明のまとまり 長文になる場合は<li>内で段落(<p>)を使って整理
  • 役割の明確化 見出しの直後にリストを置くときは、そのリストが何を列挙しているか1行で導入を書く
  • 支援技術対応 スクリーンリーダーはリストの項目数を読み上げるので、不要な入れ子や装飾目的のリスト化を避ける

理解度チェッククイズ

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リストの基本をしっかり覚えたか、クイズで確認してみましょう。

リストの基本ミニクイズ

順序が重要でない項目のリストを作るときに使うHTMLタグはどれですか?
<ul>
<ol>
<list>
<items>
手順やランキングなど順序が重要なリストに適したタグはどれですか?
<ul>
<ol>
<steps>
<number>
リストの各項目を表すタグは何ですか?
<item>
<list>
<li>
<element>
次のHTMLコードで作成されるリストはどのような表示になりますか?
<ol>
<li>卵を割る</li>
<li>混ぜる</li>
<li>焼く</li>
</ol>
• 卵を割る • 混ぜる • 焼く
1. 卵を割る 2. 混ぜる 3. 焼く
・ 卵を割る ・ 混ぜる ・ 焼く
① 卵を割る ② 混ぜる ③ 焼く
買い物リストを作る場合、どちらのタグが適切ですか?
<ul> - 購入する順序は特に決まっていないため
<ol> - 買い物には順序が必要なため
どちらでも同じ
<ul>と<ol>を組み合わせる
HTMLリストタグを使う利点として間違っているものはどれですか?
検索エンジンにリスト構造を正確に伝えられる
CSSでスタイルを統一的に変更できる
スクリーンリーダーが適切に読み上げできる
テキストエディターでしか作成できない

まとめ

男子生徒のアイコン

リストって、単純に「・」や番号を付けるだけじゃなくて、ちゃんと使い分けることで情報の意味も伝えられるんですね。

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買い物リストには<ul>、料理の手順には<ol>みたいに、内容に応じて選ぶのが大切なんだ。読者にとっても、検索エンジンにとっても親切になりますね。

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そうなんだ!HTMLリストの魅力は、自動で装飾してくれる便利さだけじゃなく、情報に適切な構造と意味を与えられることなんだ。今日学んだ<ul><ol>の使い分けは、これからWebサイトを作る上でとても重要な基礎になるよ。

男子生徒のアイコン

CSSでスタイルも後から変更できるから、最初は意味重視でタグを選んで、デザインは後から考えればいいんですね。

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そういうこと。それが適切な情報設計の考え方だよ。次回は、今日学んだリストをさらに発展させて、階層構造を作る「入れ子リスト」について学んでいこう。

リスト活用のポイント
  • 適切な選択 ulは順序なし、olは順序ありで使い分ける
  • シンプル構造 <ul><ol>で囲い、各項目は<li>で表現
  • 自動管理 ブラウザが装飾や番号付けを自動で処理
  • アクセシビリティ 正しいリストタグで誰にでも理解しやすいページに
  • 将来への備え CSSで後からスタイルを柔軟に変更可能
  • 意味の重視 見た目よりも情報の構造と意味を優先した実装

次回は、リストの中にリストを作る「入れ子のリスト」について学習します。より複雑な情報構造を表現する方法を習得しましょう!

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