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第2章 - セクション3

リンクの基本

<a>タグを使ってページ間を繋ぎ、Webの相互接続性を実現

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Webサイトって、いろんなページに移動できますよね。あれってどうやって作るんですか?

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それは「リンク」という仕組みのおかげなんだ。リンクはWebの最も重要な特徴の一つで、異なるページや情報を繋げてくれるんだよ。

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確かに、普段何気なくクリックしてページを移動してますが、それがどうやって作られているか考えたことありませんでした。

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今日は、HTMLでリンクを作るための<a>タグについて詳しく学んでいこう。これを覚えれば、自分のWebサイトで他のページへの移動を自由に作れるようになるよ。

aタグの基本構造

HTMLでリンクを作るには、<a>(anchor:錨)タグを使用します。このタグは、ユーザーが他のページや同じページ内の別の場所に移動できるようにします。

aタグの基本構造
<a  href="リンク先のURL" > リンクテキスト </a>
<a> タグ
リンクを作成する
HTMLタグ
href属性
リンク先のURLや
ファイルパスを指定
リンクテキスト
ユーザーがクリックする
文字部分

基本構造のポイント

  • 開始タグ <a> リンクの始まりを宣言し、href属性でリンク先を指定
  • href属性 “Hypertext Reference”の略で、リンクの行き先を示す最重要属性
  • リンクテキスト ユーザーが目にする部分で、クリック先の内容を表現する
  • 終了タグ </a> リンク範囲の終わりを示し、必ず開始タグとペアで使用

実際にリンクを作ってみよう

理論だけでなく、実際にコードを書いて動作を確認してみましょう。以下のエディターでリンクの基本的な書き方を試してみてください。

HTMLコード:
プレビュー:
aタグの拡張性:その他の属性

<a>タグの基本はhref属性とリンクテキストですが、実は他にも様々な「属性」を追加して、リンクの動作や意味を拡張できます。

指定イメージ
<a href="リンク先のURL" その他の属性>リンクテキスト</a>
その他の属性役割・説明
targetリンクを新しいタブで開くかなどを指定します。
titleリンクの補足情報を設定し、マウスオーバーで表示させます。
relリンク先ページとの関係性を示します。(セキュリティ対策などで重要です)
downloadリンク先のファイルをダウンロードさせます。

これらの属性は次のレッスンで学びます。最初はhref属性だけをしっかり覚えれば大丈夫です。一つずつ着実に学んでいきましょう。

href属性の基本的な値

href(Hypertext Reference)属性は、リンク先を指定する最も重要な属性です。基本的な値のパターンを理解しましょう。

外部サイトへのリンク

完全なURL(https://から始まる)を指定して、他のWebサイトにリンクします。

<a href="https://www.google.com">Google</a>
<a href="https://www.github.com">GitHub</a>
<a href="https://developer.mozilla.org">MDN Web Docs</a>

同一サイト内のページへのリンク

相対パスを使って、同じサイト内の他のページにリンクします。ファイル名のみを指定する方法です。

<a href="about.html">私について</a>
<a href="contact.html">お問い合わせ</a>
<a href="blog.html">ブログ</a>

トップページへ戻るリンク

ルートパス(/から始まる)を使って、サイトのトップページにリンクします。

<a href="/">ホーム</a>

ページ内移動のリンク

フラグメント(#から始まる)を使って、同じページ内の特定の場所にジャンプします。これは長いページで「目次」のような機能を作るときによく使われます。

仕組み

  • ジャンプ先の要素にid属性を付ける
  • リンクのhref属性に#id名を指定する
  • リンクをクリックすると、その要素まで自動スクロール
<!-- ジャンプ先の要素(id属性が必要) -->
<h2 id="section1">第1章 HTMLの基礎</h2>
<div id="top">ページの先頭</div>
<form id="contact-form">...</form>

<!-- リンク部分(クリックする箇所) -->
<a href="#section1">第1章へ</a>
<a href="#top">ページの先頭へ</a>
<a href="#contact-form">お問い合わせフォームへ</a>
女子生徒のアイコン

id属性って何ですか?リンクと関係があるんですか?

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id属性は、HTML要素に「名札」を付けるようなものなんだ。ページ内リンクはこの「名札」を目印にして、その場所にジャンプするんだよ。

使い方の例

  • 長い記事の目次
  • 「ページの先頭へ戻る」ボタン
  • FAQ(よくある質問)の質問一覧から回答への移動

実践:様々なリンクを作ってみよう

理論だけでなく、実際に手を動かして様々なタイプのリンクを作成してみましょう。以下のエディターで、学んだすべてのリンクパターンを試してみてください。

HTMLコード:
プレビュー:
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このエディターで、実際に様々なリンクがどのように動作するか確認してみよう。特に、ページ内移動のリンクをクリックすると、実際にその要素まで自動的にスクロールすることを体験できるよ。

男子生徒のアイコン

実際に動かしてみると、リンクの仕組みがよく分かりますね!ページ内移動が本当に機能していて驚きました。

分かりやすいリンクテキストの書き方

リンクテキストは、ユーザーがクリック先の内容を予測できるように書くことが重要です。

女子生徒のアイコン

リンクを作る時、文字の部分はどんなことに気をつけて書けばいいんですか?

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リンクテキストは、ユーザーがクリック先で何が見つかるかを明確に示すことが大切なんだ。

リンクテキストの例

良いリンクテキストの例

クリック先の内容が明確にわかるリンクテキストの例です。

<a href="contact.html">お問い合わせフォーム</a>
クリック先で何ができるかが明確で、ユーザーが迷わずアクションできます。
<a href="profile.pdf">履歴書をダウンロード(PDF、500KB)</a>
ファイル形式とサイズも明記されており、ユーザーが事前に準備できます。
<a href="https://github.com">GitHubの公式サイト</a>
外部サイトであることと具体的なサイト名が分かり、安心してクリックできます。
避けるべきリンクテキストの例

内容が曖昧でユーザーを困惑させるリンクテキストの例です。

<a href="contact.html">こちら</a>
「こちら」だけでは内容が全く分からず、ユーザーが不安になります。
<a href="profile.pdf">クリック</a>
何をクリックするのか、何が起こるのかが不明で、ユーザビリティが悪いです。
<a href="https://github.com">https://github.com</a>
URLそのままでは内容が分からず、技術的すぎて一般ユーザーには不親切です。

リンクテキストのベストプラクティス

  • 具体的な説明 リンク先の内容や目的を明確に示す
  • 簡潔で分かりやすい 長すぎず、短すぎず、適切な長さを保つ
  • アクションを示す 「ダウンロード」「詳細を見る」など、何が起こるかを示す
  • ファイル情報 PDFや画像などのファイルにはファイル形式とサイズを記載
  • 外部サイト表示 外部サイトへのリンクであることを明示する

理解度チェッククイズ

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リンクの基本について理解できたか、クイズで確認してみよう!

リンク基本知識クイズ

HTMLでリンクを作成するために使用するタグはどれですか?
<link>
<a>
<href>
<url>
リンク先のURLを指定する属性はどれですか?
src
href
link
url
同じページ内の特定の場所にジャンプするリンクを作る場合、href属性の値はどのように書きますか?
href="section1"
href="#section1"
href="./section1"
href="page#section1"
以下のうち、最も適切なリンクテキストはどれですか?
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リンク

まとめ

男子生徒のアイコン

aタグって思ったよりも奥が深いんですね!ただリンクを作るだけじゃなくて、ユーザーのことを考えた書き方が大切なんだ。

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その通り!リンクはWebの基盤となる重要な要素だから、適切に作ることでユーザーにとって使いやすいサイトになるんだ。

女子生徒のアイコン

リンクテキストの書き方一つで、ユーザーの使いやすさが大きく変わるんですね。

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次回は、今日学んだリンクの知識をさらに発展させて、target属性やメールリンクなど、様々なリンクの種類について学んでいこう。

リンク作成のポイント
  • aタグとhref属性 HTMLリンクの基本構造を正しく理解する
  • 適切なパス指定 相対パス、ルートパス、完全URLを目的に応じて使い分ける
  • 分かりやすいリンクテキスト ユーザーがクリック先を予測できる説明的な文章を使用
  • ページ内リンク id属性と#フラグメントで同一ページ内の移動を実現
  • ユーザビリティ重視 常にユーザーの使いやすさを最優先に考える

次回は、リンクの開き方を制御するtarget属性や、メール・電話などの特殊なリンクについて学び、より実用的なWebサイト作成を目指します。

学習チェック

このレッスンを理解できたら「完了」をクリックしてください。
後で見直したい場合は「未完了に戻す」で進捗をリセットできます。

レッスン完了!🎉

お疲れさまでした!