タグの基本構造
HTMLタグは開始タグと終了タグのペアで使います。この仕組みを理解すれば、どんなWebページでも作れるようになります。
HTMLタグの基本構造

HTMLタグ(要素)は以下の3つの部分から構成されています:
部分 | 役割 | 例 |
---|---|---|
開始タグ | 要素の始まりを示す | <p> |
タグの内容 | タグで囲まれる文字や他の要素 | これは段落です |
終了タグ | 要素の終わりを示す(/付き) | </p> |
この全体が1つの「要素」と呼ばれます。
基本的な書き方:
<p>これは段落です</p>
タグ名で意味が変わる
重要なのは、タグ名によって文章の意味が変わることです:
タグ名 | 意味 | 例 |
---|---|---|
h1 | 大見出し | <h1>大きな見出し</h1> |
h2 | 中見出し | <h2>少し小さな見出し</h2> |
p | 段落 | <p>普通の文章</p> |
なぜペアで使うの?
HTMLタグがペアになっている理由は3つあります:
- 範囲の明確化 どこからどこまでが1つの段落なのかはっきりさせる
- 入れ子構造 タグの中にさらにタグを入れることができる
- エラー防止 開始と終了がセットなので、書き忘れに気づきやすい
よくある間違いと正しい書き方
初心者がつまずきやすいポイントを確認しておきましょう:
❌ 間違った書き方 | 解説 |
---|---|
<h2>テキスト | 終了タグが抜けている |
<h2>テキスト<h2> | 終了タグに「/」が必要 |
< h2>テキスト</h2> | タグ名のスペースは不要 |
<H2>テキスト</H2> | 小文字で記述すべき |
実際に書いてみよう
以下のエディターで基本的なタグの使い方を練習してみましょう。
試してみよう
h2
タグを間違った使い方をしてみて、どのように表示されるか確認してみましょうp
タグをh3
からh6
まで変えて、見出しの大きさの違いを確認してみましょう
- 左側のエディターにHTMLコードを入力します
- 右側にリアルタイムでプレビューが表示されます
見出しタグ
見出しタグは文章の構造を作る重要な要素です。6段階のレベルがあり、それぞれ異なる用途で使います。
ブラウザーはデフォルトで<h1>
を一番大きく表示しますが、大切なのは見た目の大きさよりも情報の重要度で使い分けることです。
タグ | 用途 | 使用例 |
---|---|---|
h1 | 最も重要な見出し | ページのメインタイトル |
h2 | 章の見出し | 「基本操作」「応用テクニック」 |
h3 | 小見出し | 「準備手順」「注意点」 |
h4 〜h6 | さらに細かい見出し | 詳細な分類 |
- ページの「顔」である
<h1>
タグは、原則として1ページに1つだけ使いましょう。本のタイトルが1つだけなのと同じです。 - 見た目ではなく構造を意識して、
h2
の次はh3
…という順序を基本にすると、読み手や支援技術に優しい構造になります(厳密なルールではありません)。
見出しの使い方
実際に見出しタグを使ってみましょう。以下のエディターで見出しの大きさの違いを確認してください:
💡 試してみよう
- 見出しの文字を変更してみましょう
- 未使用の見出し(
h4
〜h6
)を追加してみましょう h1
からh6
まで、どのように大きさが変わるか確認してみましょう
段落タグ
文章の内容は段落タグ(p)で囲みます。段落は「意味のまとまり」を表現する重要な要素です。
改行について
段落を説明する前に、改行について知っておこう。HTMLでは普通に文字を書いても改行されません。
<br>
タグの特徴
- 終了タグが不要
<br>
だけで使える特殊なタグ - 段落内改行 同じ段落の中で改行したい時に使用
- 使いすぎ注意 本当に必要な時だけ使おう
<p>今日は学校で<br>
HTMLを勉強しました。<br>
とても楽しかったです。</p>
段落の使い方
1つの意味のまとまりごとに<p>
タグで囲みます。以下のエディターで段落と改行の使い方を練習してみましょう:
💡 試してみよう
- 段落の内容を自分の言葉に変更してみましょう
- 新しい段落を追加してみましょう
<br>
タグを使って段落内で改行してみましょう- 段落と段落の間にどのような間隔ができるか確認してみましょう
- 段落分け 意味のまとまりが変わる時は新しい
<p>
タグ - 改行 同じ段落内での改行は
<br>
タグ - 見た目調整 空の
<p></p>
や連続<br>
は避けて、CSSで調整
改行のためだけに<p>
タグを乱用するのは避けましょう。段落は意味のまとまりを表すために使います。
リストタグ
HTMLには2種類のリストがあります。見た目だけでなく、情報の意味に合わせて正しく使い分けることが大切です。
タグ | 名前 | 用途 | 見た目 |
---|---|---|---|
ul | Unordered List | 順序のない箇条書き | • りんご • バナナ |
ol | Ordered List | 順序のある番号付きリスト | 1. 起きる 2. 歯を磨く |
どちらも各項目はli(List Item)タグで囲みます。
実際にリストを作ってみましょう:
💡 試してみよう
- ulは順序が重要でない項目(買い物リストなど)
- olは順序が大切な項目(手順やランキングなど)
- 各項目は必ずliタグで囲みます
- 新しいリスト項目を追加してみましょう
リストの入れ子構造
リストは入れ子にすることもできます。
💡 試してみよう
- リストの中にさらにリストを作ることができます
- インデントで階層がわかりやすくなります
- カテゴリとその詳細を整理するのに便利です
- 新しいカテゴリや項目を追加してみましょう
<li>
タグの中に新しい<ul>
や<ol>
を入れるのが基本ルールです<ul>
や<ol>
の直下に置けるのは基本的に<li>
だけです
理解度チェッククイズ
HTMLタグの基本ミニクイズ
まとめ
- タグの構造 開始タグ + 内容 + 終了タグ
- 見出し h1〜h6で文章の構造を作る
- 段落 pタグで意味のまとまりを表現
- リスト ul/olとliで箇条書きを作成
次回は、HTML属性の活用法について詳しく解説します。