AIに指示する際のプロンプトのコツ
基本的なプロンプトの書き方
見出しのプロンプトは、最初の一文で全体の印象を伝え、必要に応じて色や配置を補足するだけでOKです。
プロンプト例
最小限のプロンプト:
左に線を入れた見出しを作成してください。線の色は青でお願いします。
少し詳しいプロンプト:
下に横線を引いた見出しを作成してください。
- 線は見出しの全幅に引く
- 線の色は青色
- シンプルで読みやすいデザイン
装飾が複雑な場合:
リボンのような見出しを作成してください。
- 背景は青色
- 右端に三角形の装飾を疑似要素で付ける
- 文字は白色
- 見出しの幅は内容に合わせて調整
プロンプトに含めるべき要素
シンプルなプロンプトでも、以下の要素を意識すると、より正確なデザインが生成されます。
- 装飾の位置 「左に」「下に」「背景に」「囲むように」など
- 装飾の種類 「線」「枠」「背景色」「アイコン」「影」など
- 色の指定 「青色」「濃い青」「明るい色」など自然な表現で
- 実装のヒント(知っている場合) 「疑似要素で」「flexboxで」「グラデーションで」など
- 全体の印象(任意) 「シンプル」「華やか」「クラシック」など
プロンプト作成時の注意点
- 装飾の位置を明確に 「線を付ける」だけでなく「左に線を付ける」と具体的に
- 一度に詰め込みすぎない 複雑な装飾は段階的に追加する
作成する見出しパーツ
今回は、よく使われる見出しデザインを10種類作成します。シンプルな装飾から徐々に複雑な表現へと進んでいくことで、見出しデザインの基礎から応用まで段階的に学べます。
1. 左ボーダー見出し
見出しの左側に縦線を配置したシンプルなデザインです。
HTML
<h2 class="heading-left-border">CSS見出しデザイン</h2> CSS
.heading-left-border {
font-size: 1.5rem;
font-weight: bold;
color: #1f2937;
padding-left: 1rem;
border-left: 4px solid #2d3748;
margin: 1rem 0;
} AIへのプロンプト例
以下のようなプロンプトをAIに送信します:
h2要素を使用して、左側に太い縦線を付けた見出しを作成してください。
- 濃いグレーの太い縦線を左側に配置
- 線と文字の間に適度な余白 この見出しの特徴
- 左側の縦線 シンプルな装飾で視認性を確保
- ミニマルデザイン 余計な装飾を省いたモダンな見た目
- 汎用性が高い 様々なコンテンツに適応しやすい
コードのポイント
CSS
.heading-left-border {
border-left: 4px solid #2d3748; /* 左側に4pxの縦線 */
padding-left: 1rem; /* 線と文字の間に余白 */
} border-leftで左側にのみ線を配置padding-leftで線と文字の間にスペースを確保- シンプルながら視覚的に区切りを明確化
2. 下線付き見出し
見出しの下に横線を配置したデザインです。
HTML
<h2 class="heading-underline">CSS見出しデザイン</h2> CSS
.heading-underline {
font-size: 1.5rem;
font-weight: bold;
color: #1f2937;
padding-bottom: 0.5rem;
border-bottom: 3px solid #2d3748;
margin: 1rem 0;
} AIへのプロンプト例
以下のようなプロンプトをAIに送信します:
h2要素を使用して、下に横線を引いた見出しを作成してください。
- 濃いグレーの横線を下側に配置
- 線と文字の間に適度な余白 この見出しの特徴
- 下線の強調 見出しとコンテンツの境界を明確化
- スタンダードデザイン 多くのサイトで採用される定番スタイル
- 視認性が高い 横線により見出しが際立つ
コードのポイント
CSS
.heading-underline {
border-bottom: 3px solid #2d3748; /* 下に3pxの横線 */
padding-bottom: 0.5rem; /* 線と文字の間に余白 */
} border-bottomで下側にのみ線を配置padding-bottomで文字と線の間にスペースを確保- セクションの区切りを視覚的に明示
3. 背景色付き見出し
見出し全体に背景色を敷いたデザインです。
HTML
<h2 class="heading-background">CSS見出しデザイン</h2> CSS
.heading-background {
font-size: 1.5rem;
font-weight: bold;
color: #1f2937;
background-color: #e2e8f0;
padding: 0.75rem 1rem;
margin: 1rem 0;
border-radius: 4px;
} AIへのプロンプト例
以下のようなプロンプトをAIに送信します:
h2要素を使用して、柔らかく目立つ見出しを作成してください。
- 薄いグレー色の背景
- 濃いグレーの文字
- 適度な内側の余白
- 軽い角丸で柔らかい印象 この見出しの特徴
- 背景で強調 色面で見出しを目立たせる
- 読みやすさ 柔らかい背景色で目に優しい
- 汎用性 様々なコンテンツに馴染みやすい
コードのポイント
CSS
.heading-background {
background-color: #e2e8f0; /* 薄いグレーの背景 */
padding: 0.75rem 1rem; /* 内側に余白 */
border-radius: 4px; /* 軽い角丸 */
} background-colorで背景色を設定paddingで文字と背景の間にスペースを確保border-radiusで角を丸めて柔らかい印象に
4. グラデーション背景見出し
背景にグラデーションを適用した華やかなデザインです。
HTML
<h2 class="heading-gradient">CSS見出しデザイン</h2> CSS
.heading-gradient {
font-size: 1.5rem;
font-weight: bold;
color: white;
background: linear-gradient(135deg, #22c55e 0%, #06b6d4 100%);
padding: 0.75rem 1rem;
margin: 1rem 0;
border-radius: 4px;
} AIへのプロンプト例
以下のようなプロンプトをAIに送信します:
h2要素を使用して、グラデーション背景の見出しを作成してください。
- 緑色から水色へのグラデーション背景
- 文字は白色
- 適度な内側の余白
- 軽い角丸で柔らかい印象 この見出しの特徴
- 華やかな印象 グラデーションで目を引くデザイン
- モダンな表現 単色よりも動きと深みを演出
- 強い存在感 重要なセクションの見出しに最適
コードのポイント
CSS
.heading-gradient {
background: linear-gradient(135deg, #22c55e 0%, #06b6d4 100%); /* グラデーション背景 */
color: white; /* 背景が濃いので白文字 */
padding: 0.75rem 1rem; /* 内側に余白 */
border-radius: 4px; /* 軽い角丸 */
} linear-gradientで斜めのグラデーションを作成(135deg)- 開始色と終了色をパーセンテージで指定
color: whiteで文字を見やすく
5. 囲み枠見出し
見出しを枠線で囲んだデザインです。
HTML
<h2 class="heading-border">CSS見出しデザイン</h2> CSS
.heading-border {
font-size: 1.5rem;
font-weight: bold;
color: #1f2937;
border: 2px solid #2d3748;
padding: 0.75rem 1rem;
margin: 1rem 0;
border-radius: 4px;
} AIへのプロンプト例
以下のようなプロンプトをAIに送信します:
h2要素を使用して、四方を枠線で囲った見出しを作成してください。
- 濃いグレーの枠線で囲む
- 内側に適度な余白
- 軽い角丸で柔らかい印象 この見出しの特徴
- 明確な区切り 見出し周りを枠で囲むことでセクションの独立性を示す
- 堅牢な見た目 ボックスで情報をまとめる用途に適する
- カスタマイズしやすい 枠の色や角丸で印象を調整可能
コードのポイント
CSS
.heading-border {
border: 2px solid #2d3748; /* 枠線の太さと色 */
padding: 0.75rem 1rem; /* 内側の余白 */
border-radius: 4px; /* 角丸 */
} borderで枠全体を作るpaddingでテキストと枠の距離を調整border-radiusで柔らかさを出せる
6. 二重線見出し
上下に二重線を配置したクラシックなデザインです。
HTML
<h2 class="heading-double-line">CSS見出しデザイン</h2> CSS
.heading-double-line {
font-size: 1.5rem;
font-weight: bold;
color: #1f2937;
padding: 0.75rem 0;
margin: 1rem 0;
border-top: 3px double #2d3748;
border-bottom: 3px double #2d3748;
} AIへのプロンプト例
以下のようなプロンプトをAIに送信します:
h2要素を使用して、上下に二重線を引いた見出しを作成してください。
- 濃いグレーの二重線を上下に配置
- 文字と線の間に適度な余白 この見出しの特徴
- クラシックな印象 二重線は伝統的で落ち着いた雰囲気を与える
- セクションの強い区切り 重要な見出しや章見出しに適する
- 読み手の注目を集める 上下の線が視線を中央に集める
コードのポイント
CSS
.heading-double-line {
border-top: 3px double #2d3748;
border-bottom: 3px double #2d3748;
padding: 0.75rem 0;
} border-top/border-bottomにdoubleスタイルを指定- 線の太さと色で強さを調整
- 高さを一定にしたい場合は
line-heightを明示しておくとよい
7. アイコン付き見出し
左側にアイコンを配置した親しみやすいデザインです。
外部ライブラリ(headタグ内に追加)
<link rel="stylesheet" href="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/font-awesome/6.4.0/css/all.min.css"> HTML
<h2 class="heading-icon">
<i class="fas fa-ribbon"></i>
CSS見出しデザイン
</h2> CSS
.heading-icon {
font-size: 1.5rem;
font-weight: bold;
color: #1f2937;
display: flex;
align-items: center;
gap: 0.5rem;
margin: 1rem 0;
}
.heading-icon i {
color: #2d3748;
font-size: 1.25rem;
} AIへのプロンプト例
以下のようなプロンプトをAIに送信します:
h2要素を使用して、左側にアイコンを付けた見出しを作成してください。
- fontawesomeのリボンアイコンを使用
- アイコンと文字を横並びに
- アイコンは濃いグレー色 この見出しの特徴
- 視覚的な先導 アイコンがテキストへの注目を促す
- 親しみやすさ 情報の入り口としてアイコンが目印になる
- 簡単な拡張性 アイコンを色やサイズで調整可能
コードのポイント
CSS
.heading-icon {
display: flex;
align-items: center; /* テキストとアイコンを垂直中央揃え */
gap: 0.5rem;
}
.heading-icon i {
color: #2d3748;
font-size: 1.25rem;
} display:flexとalign-items:centerで縦中央揃えgapでアイコンとテキストの間隔を調整- FontAwesomeのCDNを
externalLibsで読み込む(プレビュー用)
8. リボン風見出し
リボンのような立体的なデザインです。
HTML
<h2 class="heading-ribbon">CSS見出しデザイン</h2> CSS
.heading-ribbon {
font-size: 1.5rem;
font-weight: bold;
color: white;
background-color: #2d3748;
padding: 0.75rem 1.5rem;
margin: 1rem 0;
position: relative;
display: inline-block;
}
.heading-ribbon::after {
content: '';
position: absolute;
top: 0;
right: -20px;
width: 0;
height: 100%;
border-style: solid;
border-width: 0 0 0 20px;
border-color: transparent transparent transparent #2d3748;
clip-path: polygon(0 0, 0 100%, 100% 50%);
} AIへのプロンプト例
以下のようなプロンプトをAIに送信します:
h2要素を使用して、リボンのような見出しを作成してください。
- 背景は濃いグレー、文字は白色
- 疑似要素で右端に右向きの三角形の装飾を付ける
- 適度な内側の余白 この見出しの特徴
- 立体的な見た目 リボン風の装飾で目を引くデザイン
- アクセントに最適 重要な見出しや注目させたいセクションに使える
- 疑似要素の応用
::afterとclip-pathの組み合わせで実装
コードのポイント
CSS
.heading-ribbon::after {
content: '';
position: absolute;
top: 0;
right: -20px;
width: 0;
height: 100%;
border-style: solid;
border-width: 0 0 0 20px;
border-color: transparent transparent transparent #2d3748;
clip-path: polygon(0 0, 0 100%, 100% 50%); /* 三角形を描画 */
} ::after疑似要素でリボンの右端三角形を作成clip-pathでpolygonを使い三角形に成形height: 100%で親要素の高さに追随
9. 影付き見出し
テキストに影を付けて立体感を出したデザインです。
HTML
<h2 class="heading-shadow">CSS見出しデザイン</h2> CSS
.heading-shadow {
font-size: 1.5rem;
font-weight: bold;
color: #2d3748;
margin: 1rem 0;
text-shadow: 2px 2px 4px rgba(45, 55, 72, 0.3);
} AIへのプロンプト例
以下のようなプロンプトをAIに送信します:
h2要素を使用して、文字に薄く柔らかい影を付けた見出しを作成してください。
- 影は文字の右下に配置
- 影の色は薄いグレーで自然な感じに この見出しの特徴
- 軽い立体感 シンプルながら奥行きを演出
- 背景に干渉しない 装飾が最小限で背景の邪魔にならない
- 実装が簡単
text-shadowプロパティのみで完結
コードのポイント
CSS
.heading-shadow {
text-shadow: 2px 2px 4px rgba(45, 55, 72, 0.3);
} text-shadowで影を付ける(X軸 Y軸 ぼかし 色)rgbaで透明度を調整し、自然な影に- 複数の影を指定して強調することも可能
10. グラデーション下線見出し
下線にグラデーションを適用した華やかなデザインです。
HTML
<h2 class="heading-gradient-underline">CSS見出しデザイン</h2> CSS
.heading-gradient-underline {
font-size: 1.5rem;
font-weight: bold;
color: #1f2937;
padding-bottom: 0.5rem;
margin: 1rem 0;
position: relative;
}
.heading-gradient-underline::after {
content: '';
position: absolute;
bottom: 0;
left: 0;
width: 100%;
height: 8px;
background: linear-gradient(90deg, #22c55e 0%, #06b6d4 100%);
} AIへのプロンプト例
以下のようなプロンプトをAIに送信します:
h2要素を使用して、下にグラデーションの線を引いた見出しを作成してください。
- 緑色から水色へのグラデーション
- 線は見出しの全幅に配置 この見出しの特徴
- カラフルなアクセント グラデーションで華やかさを演出
- モダンな印象 単色の線よりも動きのある表現
- 疑似要素の活用
::afterで本体とは独立した装飾を実現
コードのポイント
CSS
.heading-gradient-underline {
position: relative; /* 疑似要素の基準点 */
padding-bottom: 0.5rem; /* 線との余白 */
}
.heading-gradient-underline::after {
content: '';
position: absolute;
bottom: 0;
left: 0;
width: 100%; /* 親要素の幅いっぱい */
height: 8px;
background: linear-gradient(90deg, #22c55e 0%, #06b6d4 100%);
} position: relativeで疑似要素の配置基準を設定::afterで見出し本体とは独立した線を作成linear-gradient(90deg, ...)で左から右へのグラデーションを指定
まとめ
見出しデザインと効果的なプロンプトのポイント
- プロンプトの4段階構造 要素と印象の宣言 → テキストスタイル → 装飾要素 → 色使いとバランス
- 装飾の位置を明確に 「左側に縦線」「下に横線」など、配置を具体的に指定
- 視覚的要素を具体的に 線の太さ、余白、色の組み合わせを自然な日本語で表現
- 段階的に学ぶ シンプルなデザインから始めて、徐々に装飾的な表現へ
- コードを理解する 生成されたコードの仕組みを読み解き、カスタマイズに活かす
- 用途に応じて使い分ける メインコンテンツには目立つ見出し、サブセクションにはシンプルな見出しを選ぶ
次回は、ナビゲーション要素の作成について学習します。